読売新聞に記事が掲載されました。

2020年11月12日読売新聞高知県朝刊にて、エスポワール高知の活動に関する記事が掲載されました。


親の死一人で悩まないで

「8050問題」取り組む団体

無料葬式相談PR進める

「無料葬式相談」――。ひきこもりの期間が長期化し、親も子も高齢化する「8050問題」に取り組む団体「エスポワール高知」が、葬式という現実的な問題に向き合うのをきっかけに、支援のための相談をしてもらおうと、PR用のマグネットシート作りを進めている。
自宅で親が亡くなる可能性も想定しており、関係者は「冷蔵庫など目につく場所に貼り、事前の相談はもちろん、もしものときに思い出してもらえるようにしたい」と話す。
(福田友紀子)

エスポワール高知は8月に設立。ひきこもり経験者やその家族が主要メンバーを務める。
「無料葬式相談」は、エスポワール高知の顧問も務める、一般社団法人「全国家族市民の会エスポワール」(京都市)代表理事の山田孝明さん(67)の発案。長年支援を続け、親の死を誰に連絡し、どんな手続きをしなければいけないのかもわからず、そもそも葬式自体を「何で今さら」と感じ、立ち尽くす当事者を見てきた。最悪、後追い自殺を思いとどまっている間に、死体遺棄容疑で逮捕されることもあり得るのだという。

エスポワール高知には、「この子を置き去りにできない。私が死んだらどうしよう」と、親たちの悲痛な声が届く。代表理事の山本美香さん(75)自身も、30年近くひきこもり状態の長男と暮らす。「子どものことに加え、高齢で自分の体調にも不安が増す親御さんの気持ちが痛いほどわかる」とし、「マグネットは、気軽に相談できる、何かあったら電話できると知ることで安心材料にしてほしい」と話している。

エスポワール高知では、核となる事業として、「8050『限界家族』支援センター」の開設を目指す。24時間無料電話相談のほか、「子ども食堂」をモデルに、困窮する家庭の食を支え、交流の機会を提供する「『限界家族』食堂」の運営などを計画。就業体験の案内もするが、まずは家庭訪問や、外出、旅行での帯同などを通じて、外の世界との接点になり、当事者に「もうちょっと生きてみようかな」と思ってもらうのが第一の狙いだ。理事を務め、ひきこもりの経験もある中山道晴さん(49)は「『この人ともっと一緒にいたい。この趣味をやってみたい』と意欲がわいて初めて、『働かなきゃ』という気持ちになる」と思いやる。

開設資金を11月末までクラウドファンディングで募っている。マグネットは支援者への返礼で贈るほか、エスポワール高知の活動やイベントなどで配布する。

詳細は仲介サイト (https://camp-fire.jp/projects/view/326305)